「shopify(ショピファイ)」はECサイト・ネットショップを簡単に構築できるサービスです。
Shopifyを使ってサイトを構築・運営するまでについてを数回にわたってご紹介していきたいと思います。
Shopifyってどんなサービス?
Shopufyは、ここ数年日本でも利用する人が多くなったネットショップを作成できるプラットフォームです。
キャッチコピーは「ひとりで作れる世界基準のネットショップ」
商品の登録からデザインまで全てWEBサイト上で行うことができるので初心者にも優しいサービスです。
Shopifyはアメリカのサービスで、日本法人もあり、サポートも日本語で受けることが可能です。
Shopifyに近い国産のサービスはBASE
国産のサービスで一番近いのはBASEではないかなと思います。
サービスの違いはまた別の記事でご紹介するとして、今回はShopifyで実際にネットショップを構築してみたので、その概要などから記事にしていきたいと思います。
Shopifyでできること
Shopufyでできることは、基本的なショッピング機能はもちろん備わっていることを前提にすると以下が特徴的ではないかなと思います。
- テーマでデザインがあっという間に完成
- コードがわかればカスタマイズ可能
- 越境ECサイト対応
- インスタで連携販売
- 管理画面で解析
- メルマガ配信機能
- 会員登録機能
- クーポン発行機能
- 多数のアプリで機能追加が容易
ちょっと多いですがひとつづつ紹介していきますので気になるところをチェックしてください。
テーマでデザインがあっという間に完成
Shopifyにはテーマが多く用意されています。
WordPressと同じ感じで、使いたいテーマがあればテーマを設定すればそれだけでショッピングサイトのレイアウトはほぼ完成してしまいます。
無料のテーマから有料のテーマもあり、有料のものは$180前後がほとんどです。
無料のテーマをカスタマイズしても良いですし、有料のテーマに欲しい機能が搭載されていればそのテーマを軸にカスタマイズすることも可能です。
Shopifyはカスタマイズ可能
shipifyでは「liquid」という拡張子の独自のファイルを使って作られています。
システム自体をカスタマイズするにはそれなりに知識も必要ですが、見た目のレイアウトを変えたいなどのビジュアルに関するカスタマイズは、CSSの知識があればほとんど可能かと思います。
画像は管理画面からテーマのコードを編集できるページです。
拡張子は「liquid」となっていますが、スタイルシートは「stylesheet.css.liquid」とcssの後に「liquid」がついているだけでファイル内はCSSそのままです。
越境ECサイト対応
Shopifyはアメリカで開発されたサービスで、ベースは英語ですが、管理画面やアプリを使えばカート部分も含めた全てのページが翻訳可能で、手軽に多言語化することができます。
管理画面から複数の言語を有効にすると、翻訳されたコンテンツの個別のURLを作成できます。お客様が翻訳されたURLにアクセスすると、翻訳されている場合、ストアが翻訳されたバージョンで自動的に表示されます。
互換性のある外部アプリを使用して、オンラインストアのコンテンツを翻訳できます。
インスタで連携販売
ShopifyはInstagramやFacebookと連携させてインスタ上でカートを設置することができます。
ターゲット層が若い商品や、写真で説明しやすい商品を展開するなら嬉しい機能ですね。
管理画面で解析
解析といえばGoogleAnalytics(以下GA)が定番ですが、GAの場合コンバージョンの設定をしたり解析タグを埋め込んだりとやらなければいけない事が多くあります。
GAを設定しておけば、流入チャンネルや離脱率・直帰率を計測できるので設置は必須ですが、Shopifyは独自の解析ページを搭載しており、カート機能に特化した計測が可能で初心者にも見やすくわかりやすくなっています。
カートにどれくらい追加されたのか、購入に至った人はどれくらいいるのかがすぐにわかります。
この他にも流入元の増減も比較して解析する事ができるのはとても便利です。
メルマガ配信機能
購入者・メールマガジンの購読希望者に対して美しいテンプレートを使った販促メールを送る機能がついています。
メールのテンプレートには販売中の商品情報をそのまま埋め込むこともできます。
ちょっと日本語が変ですけど、月に2500通までは無料でメールの配信ができます、ということですね。毎月の初めに2,500通の無料メールを入手でき、プランは不要です。その後は、追加のメールを1,000件のメール送信ごとに$1.00で送信することができます。
それを超える場合も1000件1ドルの従量課金制でメールを配信できるということです。
こちらが配信メールのテンプレートの一部です。
若干日本語が不自然ですが、ここは書き換える事ができるのでレイアウトだけ利用するなどすれば全く問題ありませんね。
会員登録機能
Shopifyにはデフォルトで会員登録機能が搭載されています。
名前や住所などの基本的な情報と購入履歴の管理などのみのシンプルなものですが、アプリを使えばポイントの付与や会員限定セールなども可能です。
クーポン発行機能
Shopifyではクーポンコードの発行機能がついています。
会計時にクーポンを入力すると適用されるタイプの他、自動で特定商品の割引設定もできます。
多数のアプリで機能追加が容易
Shopify専用に開発されたアプリが多数用意されており、機能の追加はアプリひとつで実装が可能です。
これはShopifyの最大の特徴ではないでしょうか。
wordpressのプラグインのようなイメージですね。
Shopifyでネットショップをするメリットとデメリット
Shopifyでネットショップを運営するメリットとデメリットを簡潔にまとめてみました。
実際に使ってみた感想なので、是非利用しようと検討している人は参考にしてくださいね。
Shopifyでネットショップをするメリット
- 初心者でも直感で使える
- 写真を入れただけでおしゃれに仕上がる
- アプリで機能の追加が比較的しやすい
- 解析がみやすくわかりやすい
- メール配信が簡単
基本機能だけでも充分にオンラインショップの運営ができる完成度と、直感的に使えるところはとても良いと思います。
管理画面で見られる解析はかなり見やすく、ユーザーをリーチするのに充分なデータを見ることができます。
カゴ落ちした人へのフォローやメルマガなどの機能もShopifyの基本機能としてあるのは大変ありがたいですよね。
Shopifyでネットショップをするデメリット
- 月額なので毎月コストがかかる
- 大きく変更したい時には知識が必要
- 日本語が不自然かなと思う箇所がちらほらある
- アプリは有料のものも多くコストがかさむ場合がある
お試し期間が1ヶ月ありますが、それ以降は毎月日本円で3,000円ほど($29)コストがかかります。
サーバー代と思えば安いと思うかどうか・・・そこらへんはオーナーさんの感覚によって変わってきそうですね。
また、Shopifyはテーマ自体が美しいデザインなのですが、独自性を出そうと思うとそれなりに知識がないとカスタマイズは敷居が高いと思います。
訴求力をあげた独自の見せ方をしていきたい人は他のプラットフォームの方が自由度は高いかもしれません。
また、便利なアプリが豊富ではありますが月々数ドル〜数十ドルお金がかかるケースも少なくありません。
ShopifyでECサイトを作ったらかかる料金
Shopifyは30日無料お試し期間がありますが、それ以降は毎月お金がかかります。
ベーシック | $29 |
スタンダード | $79 |
プレミアム | $299 |
その他にShopify ライトというコースもあり、ウェブサイトにカート機能を追加・Facebookでのみ利用したいなら月額$9のコースもあります。
WordPressのサイト上にカートだけ設置して買い物機能をつけたい、という方ならとても手軽に使うことができます。
詳しくは以下のShopify ライトプランで実際にカートをつけた記事があるので参考にしてくださいね。
ShopifyでECサイトを運用してみた感想
ShopifyでECサイトを構築してみた感想は、手軽感は抜群。
でも思うようにカスタマイズしたいなら慣れるまではクセが強い印象でした。
アプリを多く導入したり、ページをうまく利用してカスタマイズしています。
便利なアプリやカスタマイズする前提でテーマを選ぶときの注意点なども今後記事にしていけたらなと思います。
とにかく手軽に、美しいショッピングサイトを作りたいという方にはおすすめではありますので、もし設定や設置、独自とメインでの運用を考えていてお手伝いが必要な場合はお気軽にご相談ください。